才本設計アトリエのブログ記事
2012 11/17 10:08
今までいくつかの経験から、庭を体験するのは朝がいいと思っています。夜露に濡れた木々が日の出とともに目覚めて、生き生きとする瞬間です。しっとりとしてしかも生命力がみなぎっています。 先日、11月4日朝9時の開門を待って金閣寺庭園に入りました。朝夕の冷え込みが出...
2012 11/09 17:09
■イギリスでは1882年に型紙が書籍で紹介され、1884年にはリバティ百貨店で販売された。型紙は簡素な連続模様は時代の要請にあっていたために、産業デザインにもアーツ&クラフトやマッキントッシュなどのグラスゴー派にも大きな美的インスピレーションを与えている。マッキ...
2012 10/22 15:56
先日の10月14日まで三重県立美術館で「KATAGAMI style」という展覧会が開催されていました。 今、この時期になぜ「KATAGAMI」、つまり型紙なのでしょうか。 実はこの展覧会が企画される前の2006~2007年にパリの日本文化会館で「型紙とジャポニズム」と題した展覧会が開催...
2012 10/06 17:37
前のブロブでも書きましたが、この宸殿は明治20年の火災後、京都府の亀岡技師の設計により大正3年に再建されましたが、今回はこの建築について考えたことを語ってみたいと思います。 宸殿は南正面から見ますと、現在の京都御所のように「右近の橘・左近の桜」が植えられて...
2012 09/22 16:47
仁和寺本坊(門跡御所)はバス通り面した仁王門を入ってすぐ左(西)に広がる一角にあります。本坊の建築はその庭園とともに有料で公開されていますが、この建築群はじつは明治20年(1887年)の火災の後再建されたものであります。旧宸殿は慶長内裏(後陽成天皇に住居)を移...
2012 09/22 16:47
仁和寺本坊(門跡御所)はバス通り面した仁王門を入ってすぐ左(西)に広がる一角にあります。本坊の建築はその庭園とともに有料で公開されていますが、この建築群はじつは明治20年(1887年)の火災の後再建されたものであります。旧宸殿は慶長内裏(後陽成天皇に住居)を移...
2012 09/06 17:25
以前ここで、奈良県の石上神宮・摂社出雲健雄神社の割拝殿(鎌倉時代・国宝)を紹介しましたが(2008年6月16日)、割拝殿とは拝殿建築の中央柱間が通路として通り抜けできるタイプのものであります。 同じタイプの拝殿が京都北部鞍馬山中にある由岐(ゆき)神社にもありまし...
2012 09/06 17:25
これは京都北部鞍馬山中にある由岐(ゆき)神社にあります。これは鞍馬寺の鎮守社で、寺の仁王門を入って左手の山の中にあり、当社の祭礼は「鞍馬の火祭り」として知られています。この拝殿は豊臣秀頼によって再建され、いま重要文化財に指定されています。傾斜地に建ち、内...
2012 08/18 16:53
俗称で一休寺と呼ばれる酬恩庵は京都市と奈良市の中間に位置し、京都府京田辺市にあります。この酬恩庵には今も多くの価値ある建築や庭が残り、しかも周辺環境もよく保存され、文化財とそれを取り巻く山や自然の緑が美しく調和し、訪れるものを心地よい気分にしてくれます。...
2012 08/07 11:43
去る7月16日、祇園祭の宵山の日の天気は予報とは異なり炎天の酷暑となり、午後の祇園祭の参観は、強い日差しと熱せられた街中の舗装道路の不快さに耐えきれず、近くにある平安神宮の神苑に逃避することにしました。以前にもこのブログで書きましたが、東神苑にある栖鳳池の水...